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理念

労働と健康の両立を目指します
 病気を診断、治療し、健康を目指すことは医師として当然の責務です。産業医は、そこに対象が労働者であるという社会的な視点を併せ持つことが大切であると考えています。
 たとえば、ある人が健康診断で何らかの異常を指摘されたとします。すぐに休職し、検査や治療を進め、安静を保つことは病気にとってはベストな対応でしょう。しかし、当事者にとっては仕事の山場でとても休める状態ではないかもしれません。休職前の無理な引き継ぎで余計にストレスが増したり、あるいは休職が長引けば経済的な不安も生じるかもしれません。企業にとっては唯一の人材が欠けることで生産性の低下につながる可能性もあります。このように、単純に健康な状態のみを追求していればよいとは限らないのです。
 産業医は、医師として労働者の健康障害のリスクを正しく評価したうえで、労働者と企業にとって最善の判断をするべきであると考えます。「労働と健康の両立」が私たちの理念です。
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