産業医とは
企業はその活動を通じて付加価値を創造し、利益を上げ社会に貢献しています。企業の組織運営に必要な経営の三要素は「ヒト・モノ・カネ」とも言われますが、人材は企業にとって特に重要な要素になります。労働者が健康に安心して働けるよう、その健康状態を把握し、職場の健康管理を適切に行うことは企業にとって必要不可欠です。その健康管理について専門的な立場から指導・助言を行う医師を産業医といいます。
労働者の健康管理と言っても、その役割は多岐にわたります。たとえば産業医に関わる身近な例のひとつとして、労働者が受ける健康診断の実施があります。定期的に労働者の健康を診断し、その結果によっては保健指導をしたり適切な処置をしたりすることで、労働者が健康に働けるようにしています。他にも、残業が続いて疲労の蓄積した方に対する面接指導や、心理的な負荷の程度を把握するためのストレスチェックも産業医の仕事です。
もちろん、産業医の役割は健康診断だけではありません。労働者が日々働いている職場では、その労働環境が整っていなかったり、作業の仕方や衛生状態が不適切であったりする場合があります。これらを解決するために職場を巡視し、作業方法や衛生状態に問題があるおそれがある時はそれに対処することも、産業医の役割です。
また、従業員50人以上の企業では衛生委員会の設置が義務付けられています。産業医もど労働安全衛生法により企業規模に応じて専任が義務付けられており、専門的な立場を活かし、この衛生委員会に参加することで職場環境の改善を導くことができます。
東京の産業医
東京は経済の中心とも言われ、特に資本金10億円以上の大企業についてはその半数近い46%が東京にあります。こうした活発な経済活動を支えるのは、そこで働く労働者であり、その健康を担う産業医は重要な役割を果たしています。
東京都医師会によると、昭和50年に第1回産業医研修会を開催したことに始まり、継続的な産業医研修会が開催されており、また産業保健マニュアルである「産業医のしおり」を作成するなど、専門性の確保に努めています。
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